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【Stable Diffusion】checkpoint(ckpt)の導入方法とおすすめモデル

Stable Diffusionチェックポイントの導入方法とおすすめモデル

「Stable Diffusionを使って、自分のイメージにぴったりの画像を作りたい」「アニメ風やリアルな写真風の画像をもっと簡単に生成してみたい」このように考えている方も多いのではないでしょうか。そんな願いをかなえてくれるのが「checkpoint(ckpt)」です。checkpointを活用することで、アニメ風・リアル風・イラスト調など、幅広いスタイルの画像生成が可能になります。好みに合ったモデルを選ぶだけで、自分の理想に近い画像を簡単に作れる点が魅力です。そこで本記事では、Stable Diffusionにおけるcheckpointの基本知識から、ダウンロード方法や導入手順、おすすめモデルまでをわかりやすく解説します。また、checkpointを利用する際の注意点についても触れていますので、ぜひ参考にしてください。

目次

Stable Diffusionのcheckpoint(ckpt)とは

Stable Diffusionのcheckpoint(ckpt)は、画像生成モデルの「セーブデータ」のようなものです。このckptを使うことで、特定のスタイルや特徴を持つモデルを簡単に切り替え、その状態から画像を生成できます。アニメ風・リアルな実写風・イラスト調など、ジャンルごとにさまざまなckptが揃っているので、自分の作りたいイメージに合ったものを選ぶだけでOKです。開発コミュニティやクリエイターたちが独自に調整したckptもたくさん公開されているので、それらを活用すれば、より個性的でクオリティの高い作品作りを楽しめます。イメージにぴったりなモデルを探すのも、Stable Diffusionの楽しみの1つといえるでしょう。

checkpointとLoRAの違い

checkpointは、モデル全体の「設計図」ともいえるファイルで、基本的な生成能力やスタイルの特徴がぎっしり詰まっています。一方、LoRA(Low-Rank Adaptation)は小さな「追加パーツ」のようなもので、既存のモデルに特定の特徴やスタイルを後から追加できます。LoRAはckptよりも軽量なので、切り替えが簡単で手軽に使えるのがメリットです。イメージとしては、ckptが「土台」となるモデル本体で、LoRAがそこに加える「装飾」や「カスタマイズパーツ」といった感じでしょう。

Stable Diffusionのcheckpointのダウンロードする手順

Stable Diffusionのcheckpointを利用するには、まず目的のモデルをダウンロードする必要があります。ここでは、モデル共有プラットフォームとしてよく利用される「Civitai」と「Hugging Face」の2つを例に、それぞれのダウンロード手順を紹介します。

Civitai

Civitaiは、Stable Diffusion用の画像生成モデルを共有したり、ダウンロードできる便利なプラットフォームです。アカウント登録なしでも利用できて、「yayoi_mix」や「BRA V6」など、人気のモデルを自由にダウンロードできます。アカウントを作成すれば、Civitai内で使える仮想通貨「Buzz」を獲得できるほか、お気に入りのモデルをブックマークして管理できます。

Civitaiでのcheckpointダウンロード手順

まずは、Civitaiの公式サイトにアクセスしましょう。

画面上部に【Models】というタブがあるのでクリックしてください。

あとは、気に入ったモデルのページにアクセスして、ダウンロードリンクをクリックするだけで簡単に入手できます。Civitaiを活用して、自分だけの素敵な画像生成を楽しんでください。

Hugging Face

Hugging Faceは、約90万ものAIモデルが公開されている、AI開発者やビジネスパーソン向けのプラットフォームです。Civitaiと並んでAIモデル共有の代表的なサービスとして注目されています。CivitaiがStable Diffusionに特化し、画像生成モデルの共有をメインとしているのに対し、Hugging Faceは画像生成だけでなく、幅広いAI技術を扱っています。どちらもAIを活用するうえで頼りになるプラットフォームなので、目的に合わせて使い分けるのがおすすめです。

Hugging Faceでのcheckpointダウンロード手順

まずはHugging Faceの公式サイトにアクセスし、画面上部の【Models】というタブをクリックしてください。すると、いろいろなAIのモデルが一覧で表示されます。目的のモデルがある場合は、キーワードで検索をかけるとスムーズです。

初期設定のままではStable Diffusion以外のモデルも表示されてしまうため、画面左の【Text-to-Image】をクリックしてください。これで、Stable Diffusion専用のモデルのみが表示されるようになり、目的のモデルを簡単に見つけられます。

好みのモデルが見つかったら、そのモデルのページを開き、【Files and versions】タブをクリックしてください。次に、ファイルサイズの横に表示されているダウンロードアイコンをクリックすれば、簡単にダウンロードできます。どのファイルをダウンロードするかわからない場合は、「ckpt」や「safetensors」の拡張子が付いたものを選ぶとよいでしょう。

Stable Diffusionのcheckpoint導入方法

ここまで、モデルのダウンロード方法について説明しました。ダウンロードが済んだら、モデルファイル(ckptやsafetensors)を、Stable Diffusionの指定フォルダに移動します。モデルファイルを正しいフォルダに配置できたら、モデルが使用可能になり、画像生成に活用できます。

checkpointおすすめモデル

ここでは、Stable Diffusionで活用できるおすすめのcheckpointモデルを、アニメ系とリアル・実写系にわけて紹介します。以下の3つの基準に基づいてモデルを選定しました。

  1. 生成される画像の品質
  2. 幅広い絵柄や質感に対応できるバランス性
  3. ユーザーコミュニティでの評価(いいね数やダウンロード数など)

<アニメ系モデル>

  1. Anime Pastel Dream
  2. Anything V5
  3. Pika’s New Generation
  4. Nostalgia-clear
  5. blue_pencil
  6. NTR MIX | illustrious-XL | Noob-XL

<リアル・実写系モデル>

  1. yayoi_mix
  2. BRA V6
  3. chilled_remix
  4. CityEdgeMix
  5. RealBeautyMix
  6. Henmix_Real

それぞれのモデルの特徴やおすすめの使い方などについて、順番に解説します。

アニメ系

1.Anime Pastel Dream

Anime Pastel Dreamは、柔らかなパステルカラーと繊細な線画表現が特徴で、優しい雰囲気のイラストを生成するのに適しています。キャラクターや背景にふんわりとしたタッチを加えられ、癒し系の作品やかわいらしいデザインに向いています。また、淡い光や影の表現も得意で、日常系やほのぼのとしたシーンを描写したい場合にぴったりのモデルといえるでしょう。

2.Anything V5

Anything V5は、汎用性の高さで広く支持されているモデルです。アニメキャラクターの描写から、複雑なファンタジー背景まで、幅広いスタイルに対応できるのが強みです。とくに、鮮やかな色彩や滑らかな線画が特徴で、初心者でも簡単に高品質なアニメ風イラストを生成できます。

3.Pika’s New Generation

Pika’s New Generationは、鮮やかで明るい色彩表現と、精密な線画が得意なモデルです。アクションシーンや動きのあるポーズを伴うキャラクターイラストの生成に最適で、活気あふれるアニメ風イラストが簡単に作れます。とくに、ゲームキャラクター風や近未来的なデザインを含むプロンプトに対して優れたパフォーマンスを発揮します。エネルギッシュでポップな作品を作りたい場合におすすめです。

4.Nostalgia-clear

Nostalgia-clearは、懐かしさを感じさせるクラシカルなアニメスタイルに特化したモデルです。1980〜90年代のアニメ風デザインを再現する能力が高く、独特の柔らかい色調と滑らかな線画が特徴です。レトロな雰囲気を持つキャラクターや背景を作りたい場合に最適で、映画やテレビシリーズ風のアートも描写できます。

5.blue_pencil

blue_pencilは、鉛筆で描いたような質感の線画やスケッチ風のタッチが得意なモデルです。手描きのラフなイラストを表現したい場合や、アートスタイルに独特のアクセントを加えたい場合に向いています。さらに、プロンプトによっては水彩画風の質感も作り出せるため、多様なアート表現にも対応可能です。

6.NTR MIX | illustrious-XL | Noob-XL

NTR MIX | illustrious-XL | Noob-XLは、複数のスタイルを組み合わせたモデルで、現代的なアニメイラストの表現力が抜群です。鮮やかな色使いやダイナミックな構図が得意で、プロンプトに指定した内容を詳細かつ鮮明に再現します。細かいディテールを含むキャラクターイラストや、複雑なポーズ表現の描写などに長けており、プロフェッショナルなアート制作に適しています。

リアル・実写系

1.yayoi_mix

yayoi_mixは、アートとリアルな表現を見事に融合させたモデルです。風景や人物のリアルな質感を保持しながらも、アーティスティックなタッチの画像を描写できます。イラストと実写の中間のような仕上がりが特徴で、とくにポートレートやアートポスターの制作に向いています。

2.BRA V6

BRA V6は、アジア系のポートレート生成に特化したモデルで、肌の滑らかな質感や髪の繊細な描写が得意です。リアルな表情や自然な陰影、ディテールへのこだわりを再現する能力に優れており、高い精度でリアルな画像を生成できます。とくに、ファッション写真や洗練された広告ビジュアルの制作において、実力を発揮してくれるモデルといえます。

3.chilled_remix

chilled_remixは、柔らかな色調と滑らかな陰影表現を得意とするモデルです。日常風景やリラックスしたポートレートを生成したいときに力を発揮するモデルで、温かみのある雰囲気や和やかなシーンの再現に向いています。また、静物画やインテリアデザインをテーマにした画像生成にも対応可能です。色彩は控えめですが、細部の陰影が丁寧に表現されるため、リアルな画像を生成したい場合におすすめです。

4.CityEdgeMix

CityEdgeMixは、Chilled系をベースにしたフォトリアルなマージモデルで、とくにアジア系のリアルな人物画像の生成に適しています。VAE(変分オートエンコーダ)が内蔵されているため、追加の設定なしでスムーズに高精細な画像を生成できるため、初心者にも扱いやすいモデルです。一方で、生成された画像の商用利用は禁止されており、利用規約をよく確認する必要があります。

5.RealBeautyMix

RealBeautyMixは、美しい顔立ちの女性を描くことに特化したモデルで、魅力的な女性像を一貫して生成できる点が特徴です。生成される画像は、くっきりとした目元や鼻筋が際立ち、どのプロンプトでも統一感のある美しい女性を描き出せます。高級感あふれる写真のような仕上がりが可能なため、ファッション写真や広告ビジュアルの制作においても活用できるモデルです。

6.Henmix_Real

Henmix_Realは、リアルな表現に特化して開発されたモデルで、西洋人とアジア人の両方をバランスよく描写できるよう工夫されています。また、暗い背景での表現力を高めるための改良が施されており、その影響で人物全体のトーンがやや暗めに仕上がるのが特徴です。暗い背景を活かしたイメージを作りたい場合に、とくに適したモデルといえるでしょう。

Stable Diffusionのcheckpointの使い方

CivitaiかHugging Faceにてモデルデータをダウンロードしたら、モデルファイルをStable Diffusionの指定フォルダに移動させましょう。データを移動させたら、Stable DiffusionのWeb UIを起動し、画面上部にある「Stable Diffusion checkpoint」から新しいモデルを選択しましょう。移動したモデルデータが表示されないときは、横にある更新ボタンを押せば表示されます。それでも表示されない場合は、ファイルの移動先を間違えている可能性が高いです。選択後、ダウンロードしたモデルが使用可能になり、画像生成に活用できます。

checkpointを利用する際の注意点

checkpointを活用する際には、以下の3つのポイントに注意する必要があります。

  • モデルのライセンスを確認する
  • 環境によって生成される画像に違いがでる
  • GPUリソースの負担を考える

これらを理解しておくことで、安全かつスムーズに画像生成を楽しめます。

モデルのライセンスを確認する

checkpointの中には、商用利用が禁止されているものや、特定の条件下でしか使用できないものがあります。ダウンロードする前に、必ずモデルの「ライセンス」や「利用規約」を確認しましょう。Civitaiなどの共有プラットフォームでは、各モデルページに利用条件が記載されています。

環境によって生成される画像に違いがでる

同じプロンプトや設定を使っても、使用しているStable Diffusionのバージョンや設定の違いによって、生成される画像にばらつきが生じることがあります。プロンプトどおりに理想の画像が一度で生成されないこともありますが、だからこそ試行錯誤を重ねる楽しさがあるともいえます。

GPUリソースの負担を考える

checkpointは高品質なモデルであるほど処理に必要なリソースが増える傾向があります。とくに、高解像度の画像を生成しようとする際にはGPUに大きな負荷がかかり、動作が遅くなります。自分のPCのスペックを考慮し、適切な設定で使用することが大切です。

おわりに

本記事では、Stable Diffusionにおけるcheckpointの基本知識やダウンロード方法、導入手順、さらにはおすすめモデルや注意点について解説しました。checkpointを活用することで、アニメ風・リアル風・イラスト調など多彩なスタイルの画像を簡単に生成できます。使用する環境や設定によっては、期待どおりの結果が得られない場合もありますが、思い描く画像を実現するには、試行錯誤を重ねることが大切です。この記事を参考に、checkpointの特徴を活かしつつ、自分だけの創造的な作品作りに挑戦してみてください。

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